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助産師になってよかった


4月から助産師として働き始める方、助産学校に入学する方がいるんだな、と思いながら、ふとしみじみ、助産師の道を選んだ自分を振り返ってみることにしました🌸


私の小さい頃の夢は、看護師と絵描きさんでした。母が看護師だったことと、絵を描くのが好きだったからです。 高校生になって、なんとなく医療系に進もうと思うようになりましたが、具体的にはイメージしていませんでした。 助産師のことは知ったのは、大学で看護を学び始めてからです。


社会人になって4年目の今、私は助産師という仕事を選んで、働く経験ができて、ほんとうに良かったと思っています🌈


助産師になったから、普通に生活していたら自分が当事者になるまでほとんど知り得ない、お産について知ることができました。お産の生々しい現場で、女性が本当に精魂尽き果てるように命懸けで赤ちゃんを産むことも。つい先ほどまで胎児心音で聞いていた存在が、人間として生まれてくる瞬間も。一方で、妊娠に伴うとんでもないほどの心身も変化も。新生児がこんなに短い感覚で起きることも。授乳の方法を獲得するまでに、お母さんも赤ちゃんも苦労したり練習が必要なことも。産後、疲労と睡眠不足と痛みが募り、助産師の前で涙を流す母親たちのことも。



小さい頃から、自分が帝王切開で生まれたこと、出生体重が小さめだったけれどミルクをガブガブ飲み、よく寝る子だったことなどを両親や親戚から教えてもらっていました。両親が大切に保存してくれた母子手帳には、母が妊娠中に入院した記録や、乳幼児検診でスタッフに言われたことをメモしてくれていて、自分の生まれた記録があることを嬉しく思っていましたが、助産師になってから改めて見直すと、その情景が鮮やかに浮かび上がってくるようで、こそばゆいくらいの嬉しさを感じます😌



病院の中、そして産婦人科の中は、社会からみたら、とてもプライベートな空間ですし、正直言ったら生々しい場所でもあります。お産は血との戦いともよく言われますし、初めての育児は慣れないことばかりで大変です。勉強や仕事と違って、努力の分結果が返ってくるわけではなく、人と人との生活を積み上げていく場所なので、全員に当てはまる正解もなかったりします。医療現場ではありますが、他の部分よりも生活や、ケアという側面が大きいと感じています🌈


私自身は人の話を聞くことが好きで、関わった人が嬉しそうにしてくれると私も嬉しくなることが多いので、患者さんたちとゆっくりお話しすることも好きでした。お産への思い、授乳や育児への不安などを話してくださり、サポートできる方法が見つけられた時「あなたに話せて良かった、あなたがいてくれて良かった」と言ってもらえた時には、本当に嬉しかったです。



マイナビ看護学生より

何か答えや解決策を提供する、というよりも、まさにMidwifeという名前の通り、女性のそばに立ち、その人がその人なりに過ごせる方法を一緒に考えてサポートする、という方が、私には合っていた気がします。だから、助産師でよかったと思います🌸


一昔前だったら、自宅で出産していたり、子供が赤ちゃんをあやしていたり、もっと妊娠出産育児は身近なものだったかもしれませんが、私は助産を勉強するまで、本当に何も知りませんでした。普通に生きていたら、知らなかったこと、触れなかったことで溢れている現場です。人が生まれて、家族になるという、とても大きな人生のイベントに立ち合い、そのサポートができる専門家になったことが、助産師としての誇りです。 「助産師のかなこちゃんだから話せる」と自分の妊娠出産育児経験を話してくれる友達もいます。「お産ってどんな感じ?」と聞いてくれる友達もいます。そうやって頼ってもらえることも嬉しいです😊

不思議なことに、助産学生になり助産師として働いてから、街中の妊婦さんや小さいお子さんと家族の存在に、以前よりも気づくようになりました。後ろ姿と歩き方で妊婦さんを当てることができて、周りの人に驚かれたりもします。また、今まで街中で見かける赤ちゃんを「小さいなあかわいいな、赤ちゃんってあんな感じなんだ」と思っていましたが、街中で見かける赤ちゃんたちは生後数ヶ月であることも、新生児に触れるようになって分かりました。生まれたての子はまだそんなに外に出ないので、助産師になっていなかったら新生児の大きさもイメージがつかなかったことでしょう。オムツのCMを見ても「お子さん大きい!」って思います。

今助産師で働かれている方、しんどい時もたくさんあると思うけれど、助産師を選び実習や国試など険しい道を乗り越えた自分達を信じていたいですね。これは、自分自身にも言い聞かせています。 今助産師を目指している方、きっと選んだ道の先には、想像以上の世界が広がっています。目の前のことを一つ一つこなしながら、助産師として働く場所で得られるものを楽しみに過ごしていけますように。


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